看護部
Nursing department看護実践チーム
当院は、循環器看護としての専門性や重症管理に必要な知識、技術を習得し、より高度な看護実践能力のもとに質の高い看護が提供できるよう、9つの要素をもつ「看護実践チーム」を組織しています。
このチームが各部署に設置され、それぞれの専門性を発揮しながら活動しています。
また、これらの活動はスタッフの自己効力感の強化、仕事への自信、やりがい感の向上にもつながり、チーム活動を通して自己成長できる機会となっています。
医療安全チーム
「インシデント発生数の減少」を目標に、定期的にカンファレンスを実施してインシデントの原因分析や、再発防止に向けた対策を実施するための活動を行っています。
感染管理チーム
「感染拡大を予防しアウトブレイクを発生させない」を目標に、感染管理認定看護師を中心に、感染予防に向けた教育および看護実践を行います。
呼吸ケアチーム
「人工呼吸器からの早期離脱」を目標に、3学会合同呼吸療法士の資格を有するスタッフを中心に、呼吸状態の評価や呼吸理学療法の実施などを行っています。
栄養管理チーム
「栄養状態の改善」「経腸栄養の合併症予防」を目標に、栄養サポートチーム専門療法士の資格を有するスタッフを中心に、完全経腸栄養確立に向けたケアの標準化を図っています。
また、「早期経口摂取への移行」を目標に、嚥下スクリーニングを行い嚥下訓練を取り入れながら嚥下ケアを早期から実践しています。
急変時対応チーム
「急変事例の救命率向上」を目標に、救急看護認定看護師が中心になって、急変時対応のシミュレーション教育を定期的に開催しています。
家族ケアチーム
「患者・家族の悲嘆状態の適応支援」を目標に、救急看護認定看護師が中心となって患者様・家族への言語的支援を積極的に行っています。
循環管理チーム
「循環器に関する専門的知識の向上とケアの標準化」を目標に、循環器看護における専門的知識の習得に向けた教育活動を行っています。
創傷ケアチーム
「褥瘡予防と創傷ケアの標準化」を目標に、創傷管理における知識、技術の習得に向けた教育や、フットケア回診に参加してケアの実施・評価を継続して行えるよう活動しています。
退院支援チーム
「退院後の生活の質向上に向けて患者様に応じた在宅支援の促進」を目標に、退院調整看護師やソーシャルワーカーなど院内で退院支援にかかわる多職種や、在宅チームと協働しながら退院支援を行っています。
看護部教育について
当院の教育体制
新採用者研修
毎年、4月に入職した職員(看護師・コメディカル・事務職員等)を対象に、循環器専門病院で働くにあたり必要な基礎知識を備えるための研修として、循環器疾患全般・治療・検査・循環器看護の基礎について学ぶ体制を整えています。この研修は、4月に入職後1カ月間、勤務時間内に実施しています。
フォローアップ研修
臨床現場での実践力を身につけるための研修として、当院の医師や看護師、理学療法士、臨床工学士、放射線技師等が講師をつとめ、それぞれの専門分野における専門的知識を習得できるよう研修を実施しています。
院内研究発表会
看護部とコメディカル部門が合同で、院内研究発表会を1年に1回開催しています。互いの活動が見え興味がもてる機会となっています。
看護部の教育システム
看護の質向上に向けた看護実践力と役割遂行能力の向上をめざした人材育成を行っています。
教育支援体制
チームで新人看護師を育成する取り組みとしてCNSS(Cherry Nurse Support System)を取り入れています。
キャリアアップ制度
当院では、一定水準以上の質の高い看護が提供できる看護師に、当院認定の循環器看護エキスパートとしての認定資格を与え、専門分野における看護の質向上をめざすことを目的としたキャリアアップ制度を設けています。また、ラダーステップごとに、循環器看護としての専門性を高めることのできる研修体制を整えています。これらの研修に参加し、さまざまな視点から循環器看護を学び経験をすることで、段階的に知識を深めながらステップアップを支援しています。最終的に、当院認定の桜橋渡辺未来医療病院認定看護師の受験資格が取得できます。
※桜橋渡辺未来医療病院認定看護師に求められる能力
- ・問題解決思考のもとに病棟内チームのリーダーシップがとれる
- ・心疾患患者の身体及び認知・精神機能のアセスメントができる
- ・心疾患患者の状態増悪の評価とモニタリングができる
- ・症状緩和のためのマネジメントを行うことができる
- ・心疾患患者・家族の権利を擁護し、自己決定を尊重した看護を実践できる
- ・より質の高い医療を提供するため、他職種と協働し、チームの一員として役割を果たすことができる
- ・心疾患患者の看護を通して、役割モデルを示し、看護職者への指導・相談を行うことができる
院内研修制度
- ラダーステップ1
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「院内ローテーション研修(短期研修)」
・他部署のことを知り、患者の治療過程を学ぶ
・循環器専門病院としての看護の特質を理解する - ラダーステップ2
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「院内ローテーション研修(周術期研修)」
・開胸手術周術期看護として一連の流れを経験することで、循環器看護の専門的知識を習得し、看護の視野を拡げることができる - ラダーステップ3
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「中期ローテーション研修」
・急性期及び回復期における患者の治癒過程を相互に学び、循環器看護の学びを深めることができる