薬剤科
Pharmacy薬の
スペシャリストとして
調剤
医師が発行した処方せんに従って患者様のお薬を作ることを、調剤といいます。薬剤師は、まず受け取った処方せんに記載されたお薬について量や使い方が適切であるか、組合せ(相互作用)に問題がないか、重複していないかなどを確認しています。処方せんの内容に疑問や問題があれば医師に問合せを行い、より安全性・有効性の高い処方内容となるように努めています。その上で、錠剤、散薬、水薬、外用薬(ぬり薬、目薬)などを調剤します。そして最後に、処方せんと調剤されたお薬に間違いがないか最終チェックを行った後、患者様にお薬をお渡ししています。
平成9年4月より時間内の外来処方せんは院外処方へ移行いたしました。そのため現在は入院患者様のお薬を調剤しています。
注射薬調剤
注射処方箋の内容(投与量・投与速度・配合の可否など)に問題がないかを確認し、患者様ごとに注射薬を取り揃えて各病棟に供給しています。
医薬品管理
在庫管理している医薬品は約1,000品目です。これらの医薬品がいつでも治療に支障なく使用できるように購入・在庫管理・品質管理などを行っています。手術室・集中治療室や各病棟に一定数量配置されているすべての医薬品の在庫・品質管理も薬剤師が行っています。
医薬品情報管理と情報提供
くすり=情報 と言われます。お薬の有効性(効果)や安全性(副作用)の他、新薬の情報などお薬に関するさまざまな情報を収集・管理し医療従事者や患者様に提供します。
薬剤管理指導業務
服薬指導と言った方が分かりやすいかもしれませんが、薬の飲み方、薬効や副作用の説明、医薬品の飲み合わせ(相互作用)のチェックを行います。また入院患者様のこれまで使用されていた医薬品の内容、使用管理状況や副作用の有無・アレルギーなどを確認し、より安全性・有効性の高い薬物治療になるように対応します。
薬物血中濃度モニタリング
一部の治療域の狭いお薬(少しの量の違いで副作用が出たり、効かなくなったりする薬)の血液中の濃度から一人ひとりの患者様に適したお薬の使い方(1回の量や使用する間隔)を解析し医師へアドバイスします。
院内感染対策チーム(ICT)への参画
薬剤師・看護師・臨床検査技師・臨床工学士等で構成されるICTは、お互いの専門分野の力を活かして院内の感染対策に対する様々な事項の提案・実践・評価を行います。薬剤師の専門性を生かし、抗菌薬の使用状況や使用に関する提案や改善を行っています。
かかりつけ薬局を決めましょう
患者様にとってご都合のよい薬局を一つ選んで「かかりつけ薬局」にすることをお勧めします。「かかりつけ薬局」では、患者様の薬の使用歴や副作用歴、アレルギー歴などの記録を保管しています。この記録の保管により、以下のようなメリットが期待できます。
- ・複数の医療機関を受診した場合に、薬の重複や相互作用がチェックされます。
- ・市販薬を内服する場合にも、かかりつけ薬局に相談することで、薬の重複や相互作用がチェックされます。
- ・副作用歴により、以前に副作用のあった薬や同成分の薬、また、副作用の危険性が高い薬などがチェックされます。
このように、薬の使用についての安全性が高まります。